防犯カメラの導入を検討すると、必ず出てくるのが「レンタルにするか、購入するか」という選択です。警備会社のレンタルプランは初期費用を抑えられますが、長く使うほど割高になるケースもあります。一方、買い取りプランやAmazon・楽天で自分で購入するタイプは初期費用が高めですが、月々の負担は軽くなります。この記事では、セコムとALSOKの公式料金データをもとに5年間の総額を計算し、どちらが得になるかを具体的な数字で解説します。自分で設置できる市販カメラとの違いも合わせて紹介します。
防犯カメラ「レンタル」「買い取り」「自分で購入」の違い一覧表
| 項目 | 警備会社レンタル | 警備会社買い取り | 自分で購入(Amazon・楽天) |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 工事費のみ(5〜7万円程度) | 工事費+機器費(20〜52万円程度) | カメラ本体代(3千〜1.5万円程度) |
| 月額費用 | 高め(7千〜8千円台) | 低め(4千〜5千円台) | 0円〜数百円(クラウド保存時) |
| 駆けつけ対応 | ✅ あり | ✅ あり | ❌ なし(自己対応のみ) |
| 故障時の対応 | 無料修理・交換 | 有料になる場合あり | メーカー保証期間内のみ |
| 契約期間 | 5年など長期契約が多い | 同上(解約金に注意) | 契約なし・買い切り |
| 向いている人 | 初期費用を抑えたい人 | 長く住み続ける持ち家の人 | 見守り目的・賃貸・費用重視の人 |
※価格は2026年10月時点の公式サイト情報です。詳細はセコム・ALSOKの公式ページで最新の金額を確認してください。
警備会社のレンタル・買い取りプランを比較(セコム・ALSOK)
ホームセキュリティに防犯カメラを含める場合、「レンタル」と「買い取り」のどちらが得かは、何年住み続けるかで変わります。実際にセコム・ホームセキュリティの評判・口コミ・料金とALSOKホームセキュリティの評判・口コミ・料金の公式料金ページから、5年間の総額を計算してみます。
セコム・ホームセキュリティNEOの場合(戸建てプラン)
| プラン | 初期費用 | 月額費用 | 5年間の総額 |
|---|---|---|---|
| 機器レンタル | 工事料69,960円(税込)+保証金2万円(返却あり) | 8,470円(税込) | 69,960円+8,470円×60ヶ月=578,160円 |
| 機器買い取り | 買取システム料金523,600円(税込) | 5,390円(税込) | 523,600円+5,390円×60ヶ月=847,000円 |
この条件で計算すると、レンタルと買い取りの費用が逆転するのは約12年3ヶ月(147ヶ月)使い続けた時点です。つまり、5年・10年単位で住み替えや引っ越しの可能性がある人は、買い取りを選んでも初期費用の高さを回収しきれないまま契約が終わる計算になります。セコムの料金プラン全体のまとめも合わせて確認すると、他プランとの比較がしやすくなります。
ALSOKホームセキュリティConnectの場合(戸建てプラン)
| プラン | 初期費用 | 月額費用 | 5年間の総額 |
|---|---|---|---|
| レンタルプラン | 工事費47,850円 | 7,865円 | 47,850円+7,865円×60ヶ月=519,750円 |
| お買い上げプラン | 工事費47,850円+機器費224,400円=272,250円 | 4,070円 | 272,250円+4,070円×60ヶ月=516,450円 |
ALSOKの場合、レンタルと買い取りの損益が逆転するのは約4年11ヶ月(59ヶ月)時点です。セコムより機器費が抑えられている分、買い取りの回収期間が短く、5年以上住む予定が決まっているなら買い取りを検討する価値があります。なお、工事不要の単体カメラ「HOME ALSOK Connect Eye」は本体44,000円(税込)の買い切り型で、ホームセキュリティ契約なしでも導入できます。詳しくはALSOKの料金・プラン解説とセコムとALSOKの比較記事を参照してください。
マンション・集合住宅の場合(セコムの例)
戸建てより機器構成がシンプルな分、マンション向けプランは初期費用・月額ともに低めに設定されています。セコム・ホームセキュリティNEOのマンション・集合住宅プランで計算すると、次のようになります。
| プラン | 初期費用 | 月額費用 | 5年間の総額 |
|---|---|---|---|
| 機器レンタル | 工事料53,790円(税込)+保証金2万円(返却あり) | 5,500円(税込) | 53,790円+5,500円×60ヶ月=383,790円 |
| 機器買い取り | 買取システム料金226,710円(税込) | 3,630円(税込) | 226,710円+3,630円×60ヶ月=444,510円 |
マンションプランでの損益逆転点は約7年8ヶ月(92ヶ月)です。戸建てプラン(約12年3ヶ月)よりも回収期間は短いものの、賃貸や分譲での住み替えを考えている人は、やはりレンタルの方が総額のリスクを抑えられます。
自分でカメラを購入する場合(Amazon・楽天)
警備会社と契約せず、Amazonや楽天市場で防犯カメラを買って自分で設置する方法もあります。駆けつけ対応はありませんが、初期費用を数千円〜1.5万円程度に抑えられるのが最大のメリットです。代表的な製品では、アトムテック「ATOM Cam 2」が5,000円台、SwitchBotの屋外カメラが8,000円台〜1.3万円台で販売されています(2026年10月時点の実売価格、セール時は変動)。SDカード保存なら月額費用は0円で済み、クラウド保存を追加したい場合のみメーカーごとの有料プランを検討する形です。
室内か屋外か、夜間撮影の有無など選び方の基準は室内用防犯カメラのおすすめ比較と屋外用防犯カメラのおすすめ比較にまとめています。映像の保存方法で迷う場合はクラウド保存とSD保存どっちがいいかも参考にしてください。賃貸住まいの人は原状回復の条件が絡むため、賃貸での防犯カメラ設置の注意点を先に確認しておくと安心です。
レンタルと購入、どっちを選ぶべき?選び方のポイント
数字だけで判断すると迷いやすいため、状況別に整理します。
- 引っ越しの可能性がある・賃貸住まい:警備会社ならレンタルプラン、自分で設置するなら工事不要のカメラを選ぶと解約・撤去の負担が小さくなります。
- 5年以上同じ家に住み続ける予定が決まっている持ち家:ALSOKのように回収期間が5年前後のサービスなら、買い取りプランで月々の負担を下げる選択が合理的です。
- 駆けつけ対応や有人監視が必要:異常時に警備員が駆けつける仕組みが欲しい場合は、Amazon・楽天で買う市販カメラでは対応できないため、セコムかALSOKのホームセキュリティ契約が前提になります。
- とにかく初期費用・月額費用を抑えたい:録画・見守り目的に絞るなら、自分で設置するタイプが総額で最も安くなります。
故障時の対応も見逃せないポイントです。警備会社のレンタルプランは契約期間中の機器故障・交換が無料になるケースが多く、買い取りプランは保証期間を過ぎると修理費が自己負担になることがあります。Amazon・楽天で購入した市販カメラは、メーカーが設定する保証期間(通常1年程度)を過ぎると修理対応は基本的に有償か、買い替えが前提になる点も踏まえて選んでください。
よくある質問
レンタルを解約すると保証金は戻りますか?
セコムの戸建て・マンションプランでは、保証金2万円は契約満了時に返却される仕組みです。契約期間中の途中解約の場合は条件が異なるため、解約金の有無を公式サイトか契約時の説明書面で確認してください。
自分で買ったカメラでも、警備会社の駆けつけだけ契約できますか?
できる場合があります。ALSOKの「HOME ALSOK Connect Eye」は本体44,000円(税込)を購入したうえで、月額1,100円(税込)の駆けつけオプションに加入すると、異常検知時に1回7,700円(税込)で警備員が駆けつける仕組みを後から追加できます。ホームセキュリティをフル契約せずに、駆けつけ機能だけ欲しい人に向いています。
賃貸物件でもレンタルプランの工事はできますか?
管理会社・大家の許可が前提になります。工事を伴うレンタルプランは原状回復の条件次第で断られることもあるため、契約前にセコムの賃貸向け契約条件やALSOKの賃貸での工事可否を確認し、工事不要タイプも選択肢に入れておくと安心です。
まとめ:こんな人におすすめ
防犯カメラのレンタルと購入は、「何年使うか」と「駆けつけ対応が必要か」で選び方が変わります。短期間しか住まない、または引っ越しの予定があるならレンタルプラン、長期間同じ家に住み続けるならALSOKのような回収期間の短い買い取りプランが向いています。駆けつけ対応が不要で費用を最小限にしたいなら、Amazon・楽天で市販カメラを購入する方法が最も安く済みます。




