戸建ての防犯対策チェックリスト【2026年】侵入リスクを下げる12のポイント

「マンションより戸建ての方が侵入されやすい」——この不安は正しい認識です。警察庁の令和6年(2024年)犯罪統計によると、住宅侵入窃盗の認知件数16,962件のうち、戸建て住宅が約65%を占めています。特に引越し直後は防犯意識が追いつかず、侵入口の多さをそのまま放置してしまうケースが少なくありません。この記事では、戸建て住宅で優先すべき12の防犯対策をチェックリスト形式で整理し、玄関・窓・庭・勝手口など各箇所の具体的な対処法を解説します。何から始めるかで迷う必要はありません。

戸建て防犯対策12のチェックリスト一覧

カテゴリ チェック項目 優先度 コスト目安
玄関・ドア ① 補助錠(ダブルロック)の設置 ★★★ 3,000〜15,000円
玄関・ドア ② ディンプルキー・高セキュリティ錠への交換 ★★★ 20,000〜80,000円
窓・ガラス ③ 窓用補助錠(全窓)の設置 ★★★ 500〜2,000円/窓
窓・ガラス ④ 防犯フィルム(JIS規格品)の貼り付け ★★☆ 3,000〜20,000円
センサー・照明 ⑤ 人感センサーライトの設置(玄関・勝手口・庭) ★★★ 2,000〜8,000円
センサー・照明 ⑥ 防犯カメラ(屋外)の設置 ★★☆ 5,000〜30,000円
庭・外構 ⑦ 防犯砂利の敷き込み ★★☆ 3,000〜15,000円
庭・外構 ⑧ フェンス・植栽管理で死角をなくす ★★☆ 作業費のみ〜数万円
勝手口・裏口 ⑨ 勝手口の補助錠・センサーアラームの設置 ★★★ 2,000〜10,000円
在宅演出 ⑩ タイマーライト・スマートプラグで不在を隠す ★★☆ 2,000〜5,000円
抑止シール ⑪ 防犯ステッカーの適切な掲示 ★☆☆ 500〜2,000円
ホームセキュリティ ⑫ セコム・アルソックへの加入(プロ駆けつけ) ★★☆ 月4,070円〜

※コストはすべて2026年7月時点の市場価格・公式発表を基に記載。工事費は別途かかる場合があります。

①② 玄関・ドアの防犯強化

警察庁の統計では、戸建て住宅への侵入口として「玄関ドア」が全体の約22%を占めます。特に築10年以上で旧来のピンシリンダー錠が残っている住宅は、特殊工具を使ったピッキングに5分以下で開錠されるリスクがあります。引越し後に最初に手を付けるべきは玄関周りです。

チェック①:補助錠(ダブルロック)の設置

玄関ドアに2つ目の錠前を追加すると、解錠に要する時間が単純に2倍になります。侵入犯は「5分以上かかる」と判断した場合、約70%が侵入を諦めるとされています(警察庁調べ)。

  • 工事不要・貼り付けタイプ:3,000〜8,000円程度。ドアの上下部分や枠に設置するスライドロック型が代表的。
  • 工事あり・鍵穴追加型:鍵業者に依頼して第2錠を増設。防犯性は高いが費用は15,000円前後から。

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玄関の防犯グッズ全般については玄関の防犯グッズおすすめ一覧も参照してください。

チェック②:ディンプルキー・高セキュリティ錠への交換

ディンプルキー(凹凸の複雑な鍵)やロータリーディスクシリンダー錠に交換すると、ピッキング耐性が格段に上がります。旧来のピンシリンダー錠は解錠に数十秒しかかからない場合があり、築古物件では交換を優先してください。

  • MIWA・GOAL・KABAなどのメーカー品:錠前本体10,000〜40,000円+工事費10,000〜30,000円が相場。
  • スマートロック(電子錠)との組み合わせ:スマートフォンで施解錠状態を確認できるため、外出先での安心感が増す。

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スマートロックについてはスマートロックおすすめ比較で詳しくまとめています。

③④ 窓・ガラスの防犯強化

戸建ての侵入口で最も多いのが「窓ガラス破り」で、全体の約36%を占めます(警察庁統計)。1階の窓はもちろん、2階のベランダ窓も雨樋や外構を足場にして侵入されるケースがあるため、全窓を対象に対策が必要です。

チェック③:窓用補助錠(全窓)の設置

クレセント錠(窓の半円形の金具)だけでは、ガラスに小穴を開けて手を入れる「三角割り」で簡単に開錠されます。サッシのレール部分や窓框に追加する補助錠を設置すると、ガラスを割っても窓が動かない状態になります。

  • 価格:500〜2,000円/個(両面テープ固定タイプ)
  • 注意点:取り付け幅がサッシに合うか事前に確認。1階窓すべてに設置するのが最低ライン。

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チェック④:防犯フィルム(JIS規格品)の貼り付け

防犯フィルムを窓ガラスに貼ると、ガラスが割れにくくなるだけでなく、割れてもガラス片が飛散しにくくなります。JIS A 5759規格の「防犯性能等級3〜5」品を選ぶのが基準です。等級3は打撃30回以上に耐える性能を持ちます。

  • DIYで貼る場合:1枚3,000〜8,000円。施工には丁寧な水貼り作業が必要。
  • 業者に依頼する場合:1窓10,000〜25,000円。仕上がりが均一でガラス保証も受けやすい。

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⑤⑥ センサーライト・防犯カメラの設置

戸建ての場合、マンションと違ってエントランスや共用廊下の照明がありません。敷地内が暗いと侵入犯に作業しやすい環境を与えてしまいます。センサーライトと防犯カメラは「侵入を諦めさせる」心理的抑止力として機能します。

チェック⑤:人感センサーライトの設置

玄関・勝手口・庭の3箇所に人感センサーライトを設置すると、不審者が近づいたときに強い光で照らされます。「自分の行動が見られている」という心理的プレッシャーが侵入への障壁になります。

  • コンセント式:設置が簡単。軒下のコンセントに接続するだけ。2,000〜5,000円程度。
  • ソーラー式:電気配線不要で設置場所を選ばない。3,000〜8,000円程度。日照条件が悪い場所は動作が不安定になりやすい。
  • 設置高さの目安:地面から2〜2.5mが人感センサーの検知精度が最も高い高さ。

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防犯ライトの選び方・タイマー設定については防犯ライト・タイマーで空き巣対策【2026年版】で詳しく解説しています。

チェック⑥:屋外防犯カメラの設置

屋外カメラは侵入後の証拠映像という役割だけでなく、「撮影されている」という認識が侵入を思いとどまらせる抑止力を持ちます。設置場所として優先すべきは玄関正面・駐車場・勝手口の3箇所です。

  • Wi-Fiカメラ(クラウド録画):8,000〜20,000円程度。スマホへのリアルタイム通知と遠隔確認が可能。
  • 有線NVRシステム:30,000〜80,000円程度。録画品質が高くクラウド費用がかからない。
  • 解像度の目安:顔の識別には少なくとも2MP(1080p)以上を選ぶ。

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屋外カメラの選び方詳細は防犯カメラ屋外おすすめ一覧【戸建て・マンション別解説】を参照してください。

⑦⑧ 庭・外構の防犯対策

戸建て特有のリスクが「庭・外構からの侵入」です。マンションにない敷地内の死角や植栽が、侵入犯に隠れ場所を提供してしまいます。外構・造園の視点で防犯を見直すことが、戸建ての防犯において重要です。

チェック⑦:防犯砂利(踏むと音が鳴る砂利)の敷き込み

敷地内の通路や庭に防犯砂利を敷くと、不審者が踏んだときに大きな音が出ます。1m²あたり約15〜20kg必要で、効果的な敷き厚は3cm以上です。

  • 価格目安:10kg袋で800〜1,500円程度。玄関から勝手口への動線に優先して敷く。
  • 注意点:自分が毎朝踏む通路に敷くと生活音も大きくなる。石の粒径が大きいほど音が出やすい。

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チェック⑧:フェンス・植栽の死角管理

背丈の高い植栽やフェンスが道路からの視線を遮ると、侵入犯にとって作業しやすい環境になります。防犯の観点では「見えにくい=危険」です。

  • 植栽の高さを1.2m以下に管理:道路から敷地内が見える状態を維持する。
  • フェンスは格子状・スリット型を選ぶ:目隠しフェンスより視認性があるタイプが防犯上は有利。
  • カーポート下の死角解消:駐車場の暗がりにセンサーライトを追加設置する。

⑨ 勝手口・裏口の防犯強化

戸建て特有の弱点が「勝手口(裏口)」です。古い勝手口はドア本体が薄く、鍵もシンプルな構造のものが多いため、バールを使ったこじ破りに弱いケースがあります。道路から見えない位置にある分、侵入犯が作業しやすい場所でもあります。

チェック⑨:勝手口の補助錠・センサーアラームの設置

  • 補助錠の設置:玄関と同様にスライドロック型や面付本締錠を追加設置する。
  • 開閉センサーアラーム:ドアが開いた瞬間に警報音が鳴るタイプを設置する。電池式・貼り付けタイプなら工事不要で2,000〜5,000円程度。
  • ガラス破損センサー:勝手口のガラス部分に取り付けるガラス破砕センサー(振動検知)は3,000〜8,000円程度。

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⑩⑪ 在宅演出・防犯ステッカーで心理的抑止

物理的な対策と並行して、「人がいそうな家に見せる」「監視されていることを示す」ことが侵入犯の下見段階での抑止につながります。

チェック⑩:タイマーライト・スマートプラグで不在を隠す

長時間留守にする際に、照明が自動でオン・オフするよう設定しておくと「誰かいる」という印象を与えられます。

  • スマートプラグ:2,000〜4,000円程度。スマホアプリから外出先でも操作でき、任意のスケジュール設定が可能。
  • タイマーコンセント(アナログ):1,000〜2,000円程度。電源を必要とする機器ならどれでも使える汎用性が利点。
  • カーテンの工夫:昼間に完全遮光カーテンを閉めたまま外出すると不在サインになる。レースカーテンで透過性を残しながら室内を見えにくくする。

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チェック⑪:防犯ステッカーの適切な掲示

セコム・アルソックなどのホームセキュリティ会社と正規契約した際に付属するステッカーは、「プロの警備体制が入っている住宅」という強い抑止メッセージを伝えます。玄関ドア・窓・門扉の目立つ位置に貼ることで抑止効果を最大化できます。

防犯ステッカーの効果と選び方については防犯シール・ステッカーの効果とは?セコム・アルソックの抑止力を解説で詳しく解説しています。

⑫ ホームセキュリティ(セコム・アルソック)で完全な体制を整える

DIYの防犯グッズは費用を抑えながら自分で対策できる利点がありますが、「侵入された後に誰かが来てくれる」体制はDIYでは作れません。戸建て住宅に最適な本格的なホームセキュリティとして、セコムとアルソックの2社が代表格です。

セコムとアルソック:戸建て向けプラン比較

比較項目 セコム(ホームセキュリティNEO) アルソック(HOME ALSOK Connect)
月額費用(戸建て・レンタル) 8,470円〜 5,720円〜(戸建て標準)
初期費用(工事費) 64,680円〜+保証金20,000円 47,850円〜
24時間監視 365日対応 365日対応
緊急駆けつけ 全国約2,500拠点 全国対応
盗難補償 最大350万円相当 見舞金10万円
火災・医療対応 標準搭載 オプションあり
スマホ連携 あり(施解錠確認・通知) あり(施解錠確認・通知)

※料金は2026年7月時点の公式掲載情報。住宅の規模・設置機器数により変動します。

セコム:業界最大手の信頼性と補償の手厚さ

セコム・ホームセキュリティは全国約2,500カ所の待機拠点から緊急対処員が駆けつける体制を持ちます。戸建て向けプランでは、侵入・火災・地震・医療緊急対応が標準で組み込まれています。盗難補償は現金・貴金属で最大250万円、建物損壊で最大100万円と補償内容が手厚いです。

  • 戸建て向け月額:8,470円(レンタルプラン)
  • 初期費用:64,680円+保証金20,000円(契約満了時に返却)
  • 最低契約期間:5年

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アルソック:コストを抑えながらプロの体制を持つ

アルソック(ALSOK)は初期費用ゼロスタートプランを用意しており、引越し直後など初期費用を抑えたい時期にも始めやすい選択肢です。月額費用もセコムの戸建てプランより抑えた設定で、長期的なコスト負担を比較しながら選べます。

  • 戸建て向け月額:5,720円〜(HOME ALSOK Connect、標準プラン)
  • ゼロスタートプラン:初期費用0円、月額9,350円〜(費用を分割する形態)

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DIY防犯グッズ vs ホームセキュリティ:戸建てに最適な選択は?

DIY対策とホームセキュリティ加入では、それぞれ明確に異なる役割があります。「とりあえずグッズを揃えれば十分か」「いっそセコム・アルソックに入った方がいいか」という判断の参考にしてください。

比較項目 DIY防犯グッズ ホームセキュリティ(セコム・アルソック)
初期費用 5,000〜50,000円(グッズ合計) 47,850〜84,680円程度(工事費)
月額費用 なし(買い切り) 4,070〜8,470円〜
プロの駆けつけ なし 自動対応(全国拠点から)
24時間監視センター なし(自分でスマホ確認) 365日対応
盗難補償 なし あり(セコム最大350万円相当)
火災・医療対応 なし あり(セコムは標準装備)
設置の自由度 高い(工事不要グッズ多数) 工事必要(戸建て所有者なら管理会社の許可不要)
維持の手間 自分で管理・電池交換 業者がメンテナンス

DIY対策は「侵入を難しくする」層であり、ホームセキュリティは「侵入された後の対処と補償」まで含んだ層です。戸建ての場合、この2層を組み合わせることが最も実効性の高い防犯体制になります。

まとめ:戸建て防犯はここから始める

戸建てへの侵入リスクは、適切な対策を積み上げることで大幅に下げられます。今週中に着手すべき順番を整理します。

フェーズ やること 費用目安
今すぐ(無料) 全窓・玄関・勝手口の施錠を徹底確認する習慣を作る 0円
今週中(1万円以内) 窓用補助錠(全1階窓)+人感センサーライト(玄関・勝手口)を設置 5,000〜12,000円
今月中(3万円以内) 玄関補助錠+防犯砂利(庭・通路)+屋外防犯カメラ1台を追加 15,000〜30,000円
長期検討(月額あり) セコムまたはアルソックに加入し駆けつけ体制と補償を整える 月5,720〜8,470円+初期費用

まずは費用対効果の高い対策から順に実施してください。補助錠・センサーライト・防犯砂利の3点は引越し直後でも取り組みやすく、効果が高いです。

駆けつけ体制と盗難補償まで含んだ本格的な対策をしたい場合は、セコムかアルソックの無料見積もりを取って比較してください。戸建ての場合は管理会社への許可申請が不要なため、契約から施工までの流れがマンションより簡単です。

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