パートナーと初めての同棲。荷解きが終わってひと息つくと、次に気になるのが防犯です。とくに家賃を抑えやすい「1階の部屋」を選んだ場合、空き巣や不審者への対策は一人暮らしの時以上に見直す必要があります。この記事では、同棲初期に見落としがちな防犯ポイントと、1階特有のリスクへの具体的な対策、費用別のグッズ・サービスの選び方をまとめました。

同棲したての部屋は「防犯的にはリセット状態」

一人暮らしをしていた頃は自然と身についていた施錠の習慣や、部屋選びで意識していたチェックポイントも、二人暮らしになると一度リセットされがちです。「相手が家にいるから大丈夫」という油断や、荷解き中の段ボールを窓の外から見られてしまう新生活特有のリスクもあります。まず、同棲直後の数週間は防犯上もっとも無防備になりやすい時期だと認識しておくことが対策の第一歩です。

なぜ「1階の部屋」は特に注意が必要なのか

警察庁の犯罪統計では、3階建て以下の共同住宅における侵入窃盗の手口として「無施錠(鍵をかけ忘れた状態での侵入)」が51.0%と最も多く報告されています。1階は玄関だけでなく窓やベランダからも侵入できる経路が多く、犯行後の逃走もエレベーターや階段を使わずに済むため、上層階に比べて狙われやすい構造だといえます。

また、窓ガラス破りへの対策としてよく紹介される数字に「侵入に5分以上かかると、空き巣の約7割が犯行を諦める」というものがあります。1階の部屋では、この「5分」の壁をどう作るかが防犯対策の実質的なテーマになります。

同棲だからこそ気をつけたい防犯ポイント

表札・宅配便への対応

表札にフルネームを二人分並べると、部屋に女性が住んでいることや在宅パターンが外部から推測されやすくなります。表札は苗字のみ、あるいは出さない選択も含めて二人で相談しておきましょう。宅配便やセールスの対応も、インターホンの応答だけで済ませず、ドアスコープやモニターで相手を確認してからドアを開ける習慣を徹底することが基本です。

洗濯物・生活音で在室状況を悟られない工夫

ベランダに干す洗濯物の組み合わせや、テレビ・生活音のタイミングから、留守かどうかを外部から推測されるケースがあります。長期不在時は洗濯物を室内干しにする、照明タイマーで在室感を演出するなど、1階特有の「外から見える情報」をコントロールする意識が必要です。

インターホン・来訪者への対応ルールを二人で決めておく

「知らない来訪者にはどちらか一人でも安易に対応しない」「点検・工事業者を名乗る相手は管理会社に確認してから対応する」など、二人で暮らし始めるタイミングで対応ルールを共有しておくと、どちらか一方が在宅していない時間帯のリスクを減らせます。

1階の部屋を守る防犯グッズ比較表

ホームセキュリティ契約までは考えていない、まずは手軽な対策から始めたいという同棲初期のカップルには、以下のようなグッズの組み合わせが現実的です。価格は2026年9月時点でのAmazon・楽天市場での目安です。

グッズ 目的 価格帯目安 優先度
窓用防犯フィルム 窓ガラス破りの時間稼ぎ・飛散防止 3,000円〜8,000円/窓1枚 ★★★(1階の掃き出し窓は最優先)
補助錠(ワンタッチ式) 窓・玄関の施錠強化(二重ロック化) 1,000円〜3,000円 ★★★
窓用防犯ブザー・センサー 開閉検知・威嚇音で侵入を諦めさせる 1,500円〜3,000円 ★★☆
人感センサーライト ベランダ・玄関周りの死角解消 2,000円〜5,000円 ★★☆
後付け宅配ボックス 不在時・在宅時の対面受け取りを減らす 5,000円〜15,000円 ★☆☆

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まずは窓用防犯フィルムと補助錠の組み合わせだけでも、1階の弱点である「窓からの侵入」に対して体感5分以上の時間稼ぎができるようになります。賃貸物件でも取り付けられる粘着タイプ・工事不要タイプを選ぶのがポイントです。設置時の注意点は賃貸でも使える窓の防犯グッズと補助錠の注意点で詳しく解説しています。

防犯カメラを併用するなら屋内・屋外どちらを選ぶか

同棲を機に防犯カメラの設置を検討するカップルも増えています。玄関やベランダなど「外からの侵入経路」を映すなら屋外対応タイプ、室内の様子を離れた場所から確認したいなら屋内タイプが向いています。ただし共用廊下やエントランスが映り込む位置に設置する場合は、管理会社への確認が必要です。Amazonで見る 楽天で見る

カメラ選びの詳しい基準は一人暮らし1階の防犯グッズおすすめ15選で1階の部屋を想定した設置例を紹介しています。オートロック付きマンションであっても、共連れによる侵入のリスクは残るため、マンションの「共連れ」侵入対策も合わせて確認しておくと安心です。

グッズだけで不安なら「ホームセキュリティ」という選択肢

共働きや外出が多く、留守番電話代わりの見守りや、非常時の駆けつけ対応まで欲しい同棲カップルには、警備会社のホームセキュリティも選択肢になります。ここでは賃貸マンションの一室から導入できるセコムのプランを例に、費用感を確認します。

セコムの料金・費用(賃貸マンション向け)

項目 レンタルプラン 買い取りプラン
月額料金 5,500円(税込) 3,630円(税込)
初期費用 工事料 53,790円(税込) システム料金 226,710円(税込)※工事費込み
保証金 20,000円(契約満了時返却) なし
選択割合の目安 約9割が選択 約1割が選択

※2026年9月時点の公式サイト(secom.co.jp)掲載価格。契約期間は当初5年間、以降1年ごとの自動更新です。プランや設置する部屋の広さ・機器数によって金額は変動するため、契約前に見積もりで最新価格を確認してください。

サービス内容・特徴

窓・扉周りの防犯センサーに加え、リビングを見守る空間センサー、キッチンの火災センサーなど、ワイヤレス式の機器を組み合わせて設置します。異常を検知すると24時間365日体制の管制センターに通報が入り、必要に応じてガードマンが駆けつけます。盗難保険(現金・貴金属50万円、家財200万円)が付帯する点も、初めて一人暮らしから同棲に切り替えるカップルには心強い部分です。

メリット・デメリット

メリット:ワイヤレス設置のため賃貸でも導入しやすい/不在時・就寝中も含めて24時間見守られる/盗難保険が付帯する。

デメリット:グッズだけの対策に比べると月額費用がかかる/導入前に管理会社・大家への事前相談が必要(公式サイトでも明記されている条件)/レンタルの場合は工事料と保証金の初期負担がある。

セコムのプラン全体や他社との違いはセコム・ホームセキュリティの評判・料金を徹底解説にまとめています。

グッズ vs ホームセキュリティ:同棲初期はどちらを選ぶべきか

入居前の内見の段階で1階の窓の位置や死角、共用部の照明環境をチェックできていたかどうかでも、必要な対策の優先度は変わります。内見時に確認しきれなかった項目がある場合は、賃貸物件の内見で防犯的に見るべきチェックポイントを見ながら現状の部屋を再確認してみてください。

次のような目安で考えると判断しやすくなります。

  • 日中は共働きで長時間の不在が多い、貴重品や在宅ワーク機材がある → ホームセキュリティの導入を検討する価値がある
  • どちらかが在宅していることが多い、家賃を含めた固定費を抑えたい同棲初期 → まずは窓用防犯フィルム・補助錠・センサーライトの組み合わせで様子を見る
  • 賃貸契約上、壁への穴あけ工事ができない → ワイヤレス設置に対応したホームセキュリティか、粘着・突っ張り式のグッズを選ぶ

玄関の鍵そのものに不安がある場合は、工事不要で交換できるタイプも増えています。賃貸で使えるスマートロックのおすすめ比較も選択肢の一つとして確認しておくとよいでしょう。

引っ越し当日〜1週間以内にやっておきたいこと

同棲初期は荷解きや手続きに追われて防犯対策が後回しになりがちですが、次の3つは入居後できるだけ早いタイミングで済ませておきたい項目です。

  • 玄関の鍵の複製状況を確認する。前の入居者が合鍵を作っている可能性はゼロではないため、不安があれば鍵交換やディンプルキーへの変更を大家・管理会社に相談する
  • 荷解き後の段ボールを窓際や玄関先に長期間放置しない。「新生活を始めたばかりの部屋」だと外から分かる情報はできるだけ減らす
  • 窓の鍵・クレセント錠の劣化や隙間を確認し、補助錠を付けるならこのタイミングでまとめて設置する

この3点を済ませたうえで、前述のグッズ比較表やホームセキュリティの検討に進むと、同棲初期のバタバタした時期でも防犯の抜け漏れを減らせます。

まとめ:こんな人におすすめ

1階の部屋で同棲を始めたばかりの人は、まず窓用防犯フィルムと補助錠で「侵入に時間がかかる部屋」にすることが最優先です。そのうえで、長時間の不在が多い、貴重品が多い、24時間の見守りまで欲しいという人は、賃貸マンションの一室からでも導入できるホームセキュリティを検討する価値があります。

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