旅行や出張で数日家を空けた後、郵便受けからチラシや郵便物がはみ出していてヒヤッとした経験はないでしょうか。郵便受けの溢れは、本人が思うよりずっと外から目立ちます。空き巣は下見の段階で郵便受けの状態を「留守かどうか」の判断材料にしているため、放置された郵便物は無防備な家だと知らせる掲示板のようなものです。この記事では、チラシが溜まることがなぜ危険なのか、今日からできる郵便受けの防犯対策、鍵付きポストや目隠しガードなどのグッズの選び方までまとめて解説します。
郵便受けにチラシが溜まっていると、なぜ空き巣に狙われるのか
HOME ALSOK研究所は、郵便物が放置されたままのポストは「在宅状況や生活リズムを推測される手がかり」になると説明しています。郵便が溜まったままだと、盗難などの被害に遭うリスクが高まるだけでなく、留守であると判断され侵入被害に遭う可能性が高まる、とも指摘されています。ドアポストがあるタイプでは、投函口から手や器具を差し入れてサムターンを回され、そのまま住宅に侵入される危険性も挙げられています。さらに郵便物には氏名・電話番号・勤務先などの個人情報が含まれることが多く、抜き取られて特殊詐欺に悪用されるリスクもあります。
郵便受け以外にも空き巣が見ている「留守のサイン」
ALSOKは、空き巣に狙われやすい家の特徴として郵便受けの状態以外にも複数のサインを挙げています。1つだけなら気にならなくても、重なると「不在が長い家」と判断されやすくなります。
- 郵便受けや郵便ポストに郵便物・チラシが溜まっている
- 洗濯物が夜遅くまで干しっぱなしになっている
- 旅行や外出先の写真をSNSにリアルタイムで投稿している
- 夜になっても照明が一切つかない
- 庭や玄関周りの手入れが行き届いていない
SNSのリアルタイム投稿が留守のサインになる仕組みについては、旅行中のSNS投稿は空き巣を招く?リアルタイム投稿の危険性と対策で詳しく解説しています。
今日からできる郵便受けの防犯対策5つ
1. 鍵・ダイヤル錠をつける
ALSOKは「必ず施錠するように心がけましょう。備え付けの鍵がない場合は、外付けの鍵を設置するのがおすすめ」と勧めています。既存のポストに鍵が付いていない場合でも、後付けできる南京錠タイプやダイヤル錠タイプの金具が市販されており、ドライバー1本で取り付けられる製品が中心です。価格はおおむね1,000〜3,000円程度です(※2026年時点、購入前に販売ページで最新価格をご確認ください)。
2. 投函口に目隠しガードを取り付ける
投函口から中身が見える・手が入るタイプのポストは、郵便物の抜き取りと侵入の両方のリスクがあります。ALSOKは「専用の目隠しガードを使って投函口を目隠しすることで、見えにくくなり手も入れづらくなる」と説明しています。後付けの目隠しガードは両面テープやネジで取り付けるシンプルな製品が多く、既存のポストを買い替えずに対策できる点が利点です。
3. こまめに取り出す・ためない
対策グッズを揃えても、中身を数日放置すれば効果は薄れます。ALSOKも「帰宅時は、毎回ポストの中を確認するようにしましょう」と呼びかけています。不要なチラシや投げ込み広告をその場で処分する習慣をつけるだけでも、郵便受けが膨らんで見える状態を避けられます。長期出張や単身赴任などで頻繁に戻れない場合は、近隣の家族や管理会社に定期的な回収を頼むのも実用的な方法です。
4. 長期不在時は郵便局の「不在届」を使う
旅行や帰省で家を空ける期間が決まっている場合は、日本郵便の不在届が有効です。日本郵便の公式案内によると、あらかじめ不在届を提出すれば、その期間内(最長30日間)に到着した自宅あてのすべての郵便物等の配達を留め置き、届出期間終了後にまとめて配達してもらえます。不在届は郵便局の窓口のほか、公式サイトから書式をダウンロードして記入・提出することも可能です。郵便局が提供するもう一つの見守りサービスについては、郵便局のみまもりサービスとは?料金・内容・メリット・デメリットを徹底解説で料金や仕組みを確認してください。年末年始やお盆休みなど不在期間が長くなりやすい時期の対策は、年末年始・お盆に家を空ける間の空き巣対策まとめも合わせて参考にできます。
5. センサーライト・防犯カメラと組み合わせる
郵便受けの対策だけで安心しきらず、玄関まわり全体の防犯レベルを上げることも重要です。ALSOKはセンサーライトについて「暗い場所で突然ライトが点灯することで不審者に心理的なプレッシャーを与え、犯罪の抑止効果が期待できます」と説明しています。郵便受けが玄関ドアの近くにある住宅では、郵便受けとセンサーライト・防犯カメラをセットで設置すると、下見の段階で「対策されている家」という印象を与えやすくなります。具体的な使い方は空き巣に効く防犯ライト・タイマーの使い方、玄関まわり全般の対策は玄関の防犯グッズおすすめ9選で解説しています。
郵便受け防犯グッズ比較表
| グッズの種類 | 価格帯※2026年時点 | 防犯効果 | こんな家庭に向く |
|---|---|---|---|
| 後付け南京錠・ダイヤル錠 | 1,000〜3,000円程度 | ○(抜き取り防止) | 鍵のない集合ポスト・戸建てポストを使っている |
| 投函口の目隠しガード | 500〜2,000円程度 | ○(中身の視認・差し入れ防止) | 投函口から手が入る旧式のポストを使っている |
| 鍵付き・ダイヤル錠付きポスト本体への交換 | 5,000〜20,000円程度 | ◎(施錠+抜き取り防止) | ポスト自体の劣化・破損がある戸建て |
| 宅配ボックス(郵便物+荷物を一括管理) | 8,000〜30,000円程度 | ◎(郵便物と宅配便を同時に管理) | 通販の利用が多く不在受け取りも避けたい |
価格帯は各ECサイトの販売状況により変動します。購入前に必ず販売ページで最新価格を確認してください。
一戸建てとマンションで異なる対策のポイント
一戸建ては敷地内に設置された専用ポストのため、鍵の後付けや本体交換を自分の判断で行えます。ALSOKは「埋め込み式のポストの場合は、敷地内から郵便物を取り出せる」後ろ出しタイプのメリットも挙げており、外に出ず屋内側から回収できる構造を選べば、取り出し忘れそのものを減らせます。素材はさびにくいステンレス製や耐久性の高いスチール製が推奨されています。
一方マンションの集合ポストは管理組合・管理会社の所有物のため、ポスト本体の交換は原則できません。既存の鍵が壊れている・緩んでいる場合は管理会社に修理を依頼し、自分でできる対策としては外付けの補助錠や目隠しガードの取り付け、こまめな回収にとどめるのが現実的です。集合ポストは複数の住戸分がまとめて並んでいるため、1戸の郵便物の溢れが他の住戸の防犯意識にも影響する点も意識しておきたいところです。
旅行・長期出張前の郵便受けチェックリスト
- 出発前に郵便受けの中を空にしておく
- 不在期間が決まっているなら日本郵便の不在届を提出する(最長30日間)
- 新聞を取っている場合は新聞配達の一時停止も併せて申し込む
- 鍵・ダイヤル錠・目隠しガードが正常に機能するか出発前に確認する
- 近隣の家族や知人に頼める場合は、数日おきの見回り・郵便受け確認を依頼する
- SNSへの外出先リアルタイム投稿は帰宅後にまとめて行う
まとめ:こんな人におすすめ
普段から郵便受けに鍵がなく、帰宅時に確認する習慣もないという人は、まず後付けの鍵・ダイヤル錠と目隠しガードを取り付けるところから始めてください。頻繁に旅行・出張で家を空ける人は、郵便局の不在届とセンサーライトを組み合わせることで、下見の段階で「対策済みの家」と判断されやすくなります。郵便受けの対策は玄関まわり全体の防犯レベルと合わせて考えると効果が高まるため、Amazonで見るや楽天で見るも確認しながら、自宅の構造に合った対策を選んでください。
よくある質問
Q. 郵便受けに鍵がない場合、鍵を後付けしても大丈夫ですか?
一戸建ての専用ポストであれば、ドライバー1本で取り付けられる後付け鍵・ダイヤル錠が市販されています。マンションの集合ポストは管理組合・管理会社の所有物のため、取り付け前に管理会社に確認してから進めてください。
Q. 不在届を出せば郵便物のチェックは不要になりますか?
不在届は最長30日間、自宅あての郵便物等の配達を留め置いてもらえるサービスですが、届出期間が終わればまとめて配達が再開されます。帰宅直後にポストが再び溢れた状態にならないよう、帰宅予定に合わせて届出期間を設定しておくことが大切です。
Q. チラシ投函を断ることはできますか?
「チラシ投函お断り」などのステッカーをポストに貼ることで、ポスティング業者による投函を減らせる場合があります。ただし郵便局が配達する郵便物やゆうパケットなどは対象外のため、チラシ対策と郵便物の管理は別に考える必要があります。



