実家が空き家に。管理と防犯を両立させる方法【2026年】

親が施設に入所した、あるいは他界したことをきっかけに、住み慣れた実家が空き家になった——そんなケースは珍しくありません。「たまに帰って掃除すればいい」と思っていても、遠方に住んでいると月1回の見回りすら難しいのが実情です。誰も住んでいない家は不法侵入や放火のリスクが上がるだけでなく、管理を怠ると固定資産税が最大6倍になることもあります。この記事では、実家の空き家化で起きるリスクと、管理・防犯を両立させる具体的な方法を、費用の目安とあわせて解説します。

実家を空き家のまま放置するとどうなるか

人が住まなくなった家は、見た目にも「管理されていない」ことがすぐに分かります。郵便受けにチラシが溜まる、雑草が伸びる、雨戸が閉まりっぱなし——こうしたサインは不審者にとって「誰も来ない家」の目印になります。

リスク 内容
不法侵入・空き巣 人の出入りがない家は発見が遅れやすく、侵入者に長時間滞在されるケースがある
放火・不法投棄 敷地内にゴミや燃えやすい物が放置されると、放火や不法投棄の標的になりやすい
建物の老朽化・倒壊 換気・通水がされないまま数年放置すると、腐朽やシロアリ被害が進み倒壊リスクが上がる
固定資産税の増額 「特定空家等」「管理不全空家等」に指定されると住宅用地特例(200㎡以下は評価額の1/6、200㎡超は1/3に軽減)が解除され、固定資産税が最大6倍になる場合がある

※固定資産税の増額は「空家等対策の推進に関する特別措置法」(2023年12月改正)に基づく制度です。指定の要件や運用は自治体により異なるため、詳細は物件所在地の自治体窓口で確認してください。※2026年8月時点の情報です。

実家の空き家管理、何をすればいいか【方法別に比較】

実家の管理方法は大きく3つに分かれます。「誰が」「どのくらいの頻度で」見に行くかで、防犯性も費用も変わります。

方法 頻度の目安 費用の目安 防犯性 向いている人
自分で定期的に帰省 本人次第(月1回〜数ヶ月に1回) 交通費のみ 低い(不在時間が長い) 実家まで日帰り圏内に住んでいる人
民間の空き家管理サービス 月1〜2回の巡回・報告 月5,000〜15,000円程度が一般的な目安 中(定期確認のみで常時監視ではない) 巡回頻度と費用のバランスを重視する人
セコムの空き家対策サービス 24時間365日のセンサー監視+見回りオプション 月額8,470円(税込・レンタル)〜 高い(異常検知後に駆けつけ対応) 不在時間が長く、異常を即座に察知したい人

※民間管理サービスの費用相場は一般的な市場目安であり、業者・地域・管理内容によって変動します。契約前に複数社で見積もりを取ることをおすすめします。

空き家の防犯対策、今日からできる具体策

施錠・窓まわりを強化する

実家は建築当初のままの鍵であることが多く、ピッキングに弱い旧式の鍵が使われているケースがあります。窓には補助錠、玄関には防犯性の高い鍵への交換や後付けの補助錠を検討してください。工事不要で取り付けられる製品も多く、帰省したタイミングでまとめて対応できます。

「管理されている」ことを見た目で示す

郵便受けをテープで封鎖してチラシの投函を止める、庭木や雑草を定期的に手入れする、カーテンを開閉するなど、生活感を残す工夫が抑止効果につながります。空き巣が家をどう品定めしているかを知っておくと、優先すべき対策の判断材料になります。

防犯カメラ・センサーで異常を可視化する

実家に頻繁に行けない場合、スマホ通知に対応した防犯カメラの設置が有効です。人感センサーで動きを検知し、外出先からリアルタイムで映像を確認できるタイプなら、留守中でも異常にすぐ気づけます。屋外用カメラの選び方は防犯カメラ おすすめ 屋外用10選で用途別に比較しています。

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防犯シールやステッカーを郵便受け・玄関に貼るだけでも心理的な抑止効果があります。詳しい効果は防犯シール・ステッカーの効果とはで解説しています。なお、タイマー式の照明で「在宅」を装う手法も有効ですが、設置の仕方を誤ると逆に留守を示すサインになる場合があります。防犯センサーライトは逆効果?危険な落とし穴もあわせて確認してください。

通気・通水を忘れずに

水道管は長期間水を流さないと排水トラップの水が蒸発し、下水の臭気が逆流したり配管が劣化したりします。月1回程度、窓を開けて換気し、蛇口や排水口に水を流すだけでも建物の劣化を遅らせられます。防犯とは別軸ですが、放置による資産価値の低下を防ぐうえで欠かせない作業です。

セコムの空き家対策サービスという選択肢

「頻繁に帰れない」「異常があった瞬間に気づきたい」という場合は、警備会社のサービスを使う方法があります。セコムは戸建て向け「セコム・ホームセキュリティ NEO」をベースに、空き家向けのプランを公式サイトで案内しています。

項目 レンタルプラン 買取プラン
月額料金 7,700円(税込8,470円) 4,700円(税込5,170円)
初期費用 工事料63,600円+保証金20,000円(契約終了時返却) システム料金431,600円(工事料込)
基本機能 侵入感知・火災監視・24時間駆けつけ対応(補償上限200万円)
見回りオプション 月1回の通気・通水・ポスト投函物の保管などを追加月額9,500円(税込10,450円)〜で利用可能
見回りオプション対応エリア 首都圏・近畿圏・愛知県の一部に限定

※料金は「空き家の防犯・監視サービス/空き家の管理向けサービス|ホームセキュリティのセコム」公式ページ(2026年8月確認)に基づきます。見回りオプションは対応エリア外では利用できないため、実家の所在地が対象かどうかを契約前に必ず確認してください。契約期間・解約条件はプランにより異なるため、詳細は公式サイトでご確認ください。

基本のホームセキュリティ部分は全国対応ですが、月1回の見回り・通気通水までカバーする追加オプションはエリアが限定される点に注意が必要です。実家がエリア外の場合は、前述の民間空き家管理サービスと組み合わせる、あるいはホームセキュリティ単体(センサー監視+駆けつけ)のみを契約し、通気・通水は帰省時に自分で行うといった使い分けが現実的です。セコムの料金体系全体はセコム 料金・月額費用の全まとめで確認できます。

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セコムのサービス全体像や評判についてはセコム・ホームセキュリティの評判・口コミ・料金にまとめています。

実家を空き家にする前にやっておきたい準備

  • 火災保険の見直し:契約中の火災保険が「空き家」を補償対象としているか、居住者ありを前提とした条件になっていないかを保険会社に確認する
  • 近隣への挨拶と連絡先共有:異変があったときに連絡してもらえるよう、隣家や町内会に空き家になる旨を伝えておく
  • 自治体の空き家相談窓口の確認:多くの自治体が空き家バンクや管理に関する相談窓口を設けており、活用や解体の補助制度を案内してもらえる場合がある
  • 最低限の管理体制を決めておく:固定資産税の特例維持のためにも、除草・通水など「管理不全」と判定されない頻度での対応を事前に決めておく

よくある質問

相続登記が済んでいなくても空き家対策サービスは契約できる?

契約自体は可能なケースが多いですが、所有者が誰かで契約者名義の確認を求められる場合があります。相続登記の完了時期や住宅ローンの有無で条件が変わるため、契約前にセコムや管理サービスの窓口で確認してください。

空き家を維持するか、売却・賃貸に出すか迷っている場合は?

当面使う予定がなければ、まず防犯カメラと最低限の通気・通水で管理を続けながら判断する方法があります。将来的に住む予定がない場合は、自治体の空き家バンクや不動産会社への相談も選択肢に入ります。放置期間が長くなるほど「特定空家等」指定のリスクと修繕費が上がるため、判断を先延ばしにしすぎないことが重要です。

民間の空き家管理サービスとセコム、両方契約する必要はある?

セコムの見回りオプション(通気・通水・ポスト投函物の保管)が対応エリア外の場合、ホームセキュリティ本体(センサー監視・駆けつけ)だけをセコムで契約し、通気・通水は民間の管理サービスや自分の帰省で補うという併用が現実的です。エリアが重なる部分は費用が二重にならないよう、依頼範囲を整理してから契約してください。

まとめ:こんな人におすすめ

実家の空き家対策は、帰れる頻度と求める安心度で選び方が変わります。月1回でも自分で帰省できるなら、防犯カメラとセンサーライトの組み合わせで対応できるケースが多いはずです。一方、遠方で帰省の間隔が空きやすい、あるいは異常発生時にすぐ対応してもらいたい場合は、24時間監視と駆けつけまで含むセコムの空き家対策サービスが選択肢になります。まずは実家の所在地がセコムの見回りオプション対応エリアかどうかを確認し、必要な部分だけを組み合わせて検討してください。

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