「セコムやアルソックに興味はあるけれど、月額8,000円前後・初期費用は数万〜数十万円と聞くと二の足を踏む」という人は多い。結論から言うと、防犯対策の一部は自分の手で低コストに整えられるが、侵入時に警備員が駆けつける機能だけは自分では代用できない。この記事では、DIYでできる防犯対策の範囲と費用、セコム・ALSOKの公式料金、両者の中間にあるALSOK「セルフセキュリティ」まで、2026年9月時点の公式情報をもとに整理する。

自分で防犯対策・警備会社プラン 比較一覧表

項目 自分でできるDIY防犯 ALSOKセルフセキュリティ セコム・ALSOK本格プラン
初期費用 数百円〜3万円程度 108,240円(工事費24,420円+機器費83,820円) 47,850円〜523,600円
月額費用 0円〜数百円(クラウド録画利用時) 990円 4,070円〜8,668円(ALSOK)/ 5,390円〜8,470円(セコム)
異常時の駆けつけ ❌ なし(自分で確認・通報) 依頼制・1回7,700円 ✅ 24時間365日、自動で警備員が出動
契約期間・縛り なし(いつでもやめられる) 単品契約が中心で長期縛りは基本なし 5年間+以降1年ごと自動更新
向いている人 賃貸・予算最優先の人 「普段は自分で見守り、いざという時だけプロに頼みたい」人 空き巣・侵入対策を本格的に任せたい人

※価格は2026年9月時点の公式サイト情報。プランや設置環境により変動するため、契約前に必ず公式サイトまたは見積もりで最新価格を確認すること。

自分でできる防犯対策の範囲と費用

「自分でできる防犯対策」として実際に効果があるのは、主に3つのカテゴリーに分かれる。

窓・ドアの補助錠、センサー、防犯フィルム

玄関の補助錠は2,000円前後、窓の開閉を検知する簡易センサーは1個1,000〜3,000円程度で購入できる。防犯フィルムはガラス1枚あたり3,000〜1万円台で、割れるまでの時間を稼いで侵入をあきらめさせる効果がある。詳しい効果や貼り方は防犯フィルムの効果と選び方で解説している。

見守りカメラ・防犯カメラの自分での設置

Wi-Fi接続タイプのネットワークカメラは、屋外用でも1台8,000円前後から購入でき、電源さえ確保できれば工事不要で設置できる機種が多い。クラウド録画を使う場合は月額数百円かかることがあるが、SDカード録画のみなら月額0円で運用できる。屋外設置に向く機種の選び方は防犯カメラ 屋外設置のおすすめを参照。まず1台試すならAmazonで見るから実売価格を確認できる。

DIY防犯グッズの価格帯早見表

アイテム 価格の目安 月額
玄関補助錠 1,500円〜3,000円 0円
窓用開閉センサー(1個) 1,000円〜3,000円 0円
防犯フィルム(窓1枚分) 3,000円〜10,000円 0円
ダミーカメラ 1,000円〜2,500円 0円
屋外用Wi-Fiカメラ(本体) 8,000円〜15,000円 0円(SDカード録画)〜500円程度(クラウド録画)

玄関・窓・カメラを一通りそろえても初期費用は2万〜3万円程度に収まることが多く、月額はクラウド録画を使わなければ0円で運用できる。ただし、これらはあくまで「侵入を諦めさせる・記録を残す」ための対策であり、次に説明する限界がある。

DIY防犯の限界

DIYでそろえた機器は「異常を検知して知らせる」までしかできない。侵入者が実際に室内にいても、警備員が駆けつけることはなく、対応するのは住人自身になる。誤報が鳴っても止めてくれる人はおらず、留守中に鳴った場合は近隣に迷惑がかかることもある。ここが警備会社のホームセキュリティとの決定的な違いだ。両者の違いをカメラ単体との比較で整理した記事も参考になる:ホームセキュリティと防犯カメラの違い。

「半分は自分で」を叶えるALSOKセルフセキュリティ

ALSOKには、駆けつけを都度依頼する形式の「セルフセキュリティ」というプランがある。月額990円(税込)、初期費用は108,240円(工事費24,420円+機器費83,820円)で、センサーが異常を検知するとスマホアプリに通知が届く。その場で自分が確認して対応するのが基本だが、確認が難しい場合は1回7,700円(税込)でALSOKに駆けつけを依頼できる。

常時警備員が待機する本格プランよりは月額を大幅に抑えられる一方、DIYより初期費用は高くなる。「普段の見守りは自分で、いざという時だけプロの手を借りたい」という人に向いた中間の選択肢だ。

セコム・ALSOKホームセキュリティの料金と自分でできない理由

セコム・ホームセキュリティNEO(戸建てプラン)の料金

セコムの戸建て向けプランは、レンタルの場合で月額8,470円、初期費用は工事料69,960円+保証金20,000円(契約満了時に返却)。お買い取りの場合は月額5,390円、初期費用(工事料込みのシステム料金)は523,600円となる。契約期間は当初5年間で、以降は1年ごとの自動更新。解約する場合は契約満了の3ヶ月前までに書面での申し入れが必要になる。

ALSOK HOME ALSOK Connect(戸建てプラン)の料金

ALSOKの戸建て向けプランは3パターンある。お買い上げは月額4,070円(初期費用は工事費47,850円+機器費224,400円)、レンタルは月額7,865円(初期費用は工事費47,850円)、初期費用0円のゼロスタートは月額8,668円。契約期間はセコムと同様に5年間+以降1年ごとの自動更新で、ゼロスタートプランを5年未満で中途解約すると、月額250円×残存月数分の解約金が発生する。

プロにしかできないこと

両社に共通するのは、異常検知後にコントロールセンターが状況を判断し、必要なら警備員が現場に急行する体制だ。侵入が疑われる異常の一次対応を、住人本人ではなく訓練を受けたプロが担う点が、DIY防犯やセルフセキュリティとの根本的な違いになる。各社の評判・詳しいサービス内容はセコム・ホームセキュリティの評判・料金まとめ、ALSOKホームセキュリティの評判・料金まとめで確認できる。

費用を抑えて自分で防犯対策する際の注意点

DIYで防犯対策をそろえる場合、次の点を事前に確認しておくと失敗が少ない。

  • 賃貸物件は原状回復義務を確認する:壁に穴を開けるタイプのセンサーやカメラは退去時に補修費用を請求される場合がある。両面テープや突っ張り式で設置できる製品を選ぶ。
  • 電源・通信環境を先に確認する:屋外カメラは電源の位置とWi-Fiの電波強度によって設置できる場所が限られる。ソーラー給電タイプなら電源工事なしで運用できる機種もある。
  • 誤報が近隣トラブルにつながらないようにする:警報音が鳴るタイプの製品は、感度設定を誤ると誤報が続き近隣に迷惑がかかることがある。まずは通知のみのタイプから試すのも一つの方法。
  • 火災保険の防犯設備割引は対象外になりやすい:警備会社と機械警備契約を結んでいることが割引条件になっているケースが多く、DIY機器だけでは対象外になる場合がある。適用条件は加入している保険会社に確認する。

よくある質問

Q. 賃貸住宅でも自分で防犯対策はできる?

できる。壁に穴を開けずに設置できる両面テープ式・突っ張り式のセンサーやカメラを選べば、退去時の原状回復トラブルを避けやすい。窓・玄関周りの防犯グッズは賃貸でも使える窓の防犯グッズにまとめている。

Q. DIY防犯とホームセキュリティは併用できる?

できる。実際、警備会社と契約している家庭でも、玄関の補助錠や窓の防犯フィルムを併用しているケースは多い。警備会社の機械警備はあくまで「異常検知後の対応」を担う仕組みなので、侵入されにくくする一次対策としてDIYグッズを組み合わせるのは有効だ。

Q. まず何から始めればいい?

侵入経路として最も多いのは窓からの侵入であるため、まずは窓の補助錠と防犯フィルムから着手し、余裕があればカメラを追加する、という順番が費用対効果に優れる。

Q. セコムとALSOK、DIYの費用を5年間の総額で比べるとどうなる?

セコムの戸建てレンタルプランは初期費用89,960円(工事料69,960円+保証金20,000円、保証金は満了時返却)+月額8,470円×60ヶ月=508,200円で、合計約598,160円(保証金20,000円は満了時に戻るため実質負担は約578,160円)。ALSOKのレンタルプランは初期費用47,850円+月額7,865円×60ヶ月で総額約519,750円。一方、DIYで窓・玄関・カメラをそろえた場合は初期費用2〜3万円程度のみで、5年間の総額もほぼその金額に収まる。駆けつけ体制の有無という前提が異なるため単純比較はできないが、費用差の大きさは事前に把握しておきたい。

まとめ:こんな人におすすめ

賃貸暮らしで予算を抑えたい、まずは手軽に始めたいという人は、窓・ドアのセンサーや防犯フィルム、Wi-Fiカメラの組み合わせから始めるのが現実的だ。普段の見守りは自分で行い、いざという時だけプロに頼みたい人は、月額990円のALSOKセルフセキュリティが選択肢になる。一方、空き巣や侵入への備えを本格的に任せたい、留守が多く24時間の駆けつけ体制がほしいという人は、セコムかALSOKの本格プランを検討したい。

セコムの公式サイトで料金・プランを見る →

ALSOKの公式サイトで料金・プランを見る →

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