「空き巣は夜中に入るものだと思っていたら、実は日中の被害が多いらしい」——共働きで家を空けがちな人ほど、この話を聞くと不安になるはずです。空き巣の被害は時間帯によって発生パターンがはっきり分かれており、対策すべきポイントも変わります。この記事では警察庁の統計をもとに、空き巣が多い時間帯・下見のタイミング・時間帯別に効果的な防犯対策を整理しました。
空き巣が多いのは「日中」。警察庁データで見る時間帯別の発生傾向
住宅を狙う侵入窃盗は、手口によって多発する時間帯が異なります。警察庁「令和6年の犯罪」をもとにした傾向は次のとおりです。
| 手口 | 状況 | 多発する時間帯 |
|---|---|---|
| 空き巣 | 住人が不在の間に侵入 | 8時〜22時に多く、特に10時〜16時に集中 |
| 忍込み | 就寝中の家に侵入 | 22時〜早朝6時に多い |
| 居空き | 住人が在宅中に侵入 | 8時〜22時、なかでも12時〜14時がピーク |
「空き巣」という言葉のとおり、家が空く時間帯に被害が集中しています。セコムの防犯コラムでも、警察庁の統計をもとに「空き巣で被害が多いのは、一般的に不在になりがちな午前10時〜午後2時の時間帯」と説明されており、昼前後の時間帯に被害が偏っていることがわかります。通勤・通学・買い物・通院などで家を空ける人が集中する時間帯と、被害が多い時間帯はほぼ一致しています。
一方で見落とされがちなのが「居空き」です。住人が在宅していても、施錠していない玄関や窓から侵入されるケースが一定数あり、日中に在宅しているからといって無施錠のまま過ごすのは安全とはいえません。
曜日別の傾向も押さえておく
警察庁「犯罪統計書 令和6年の犯罪」を引用したALSOKの分析によると、空き巣の被害件数は金曜日が最多(853件)で、平日全体では700〜900件台、土日を含む休日は400〜600件台とされています。平日に留守がちな家庭ほど、週の後半に向けてリスクがやや高まると捉えておくとよいでしょう。
なぜ「日中」が狙われやすいのか
夜間は住人の在宅率が高く、不審な人物が近づけば近隣の目にも留まりやすい時間帯です。反対に日中は共働き世帯・単身者の外出が重なり、家の前に人が立っていても「宅配業者」「点検業者」のように見えれば怪しまれにくくなります。空き巣にとっては、住人の不在を確認しやすく、なおかつ行動が不審に見えにくい日中こそ、成功率の高い時間帯だといえます。
加えて、日中は近隣住民も外出していることが多く、異変に気づく目そのものが減っています。特に平日昼間は高齢の在宅者を除くと住宅街全体の人通りが少なくなりやすく、多少の物音や作業音があっても「リフォームや引っ越しの作業」と見過ごされやすい点も、空き巣にとって行動しやすい条件になっています。
空き巣の下見はいつ行われている?
空き巣は行き当たりばったりで侵入するわけではなく、事前に対象の家を下見して在宅パターンを把握します。下見と犯行は同じ時間帯に行われる傾向があり、下見の時点で留守だと分かった時間に合わせて実行に移ります。下見の際に確認されやすいポイントは次のとおりです。
- 郵便受けに新聞・チラシ・宅配物がたまっていないか(長期不在のサイン)
- 日中の照明がついているか、消灯したままか
- 洗濯物が干しっぱなしになっていないか、取り込む時間帯
- 家の前を通る人の出入り時刻と人数(家族構成・在宅パターンの把握)
- 窓の施錠状態や補助錠の有無、防犯カメラ・ステッカーの掲示
自分の家がこうした兆候を外部にさらしていないか、一度チェックしておくと安心です。空き巣に狙われやすい家の特徴セルフチェックで、思い当たる項目がないか確認してみてください。
時間帯別に見る防犯対策
日中(10時〜16時):不在が続く時間帯の対策
最も被害が集中する時間帯だからこそ、対策の優先度も高くなります。出かける前の施錠は玄関だけでなく、トイレや浴室の小窓まで含めて確認しましょう。無締り(鍵の閉め忘れ)は侵入窃盗の代表的な手口の一つです。照明やテレビをタイマーで作動させて在宅を装う方法も、長時間の不在を悟られにくくする効果があります。
防犯ライト・タイマーの使い方やテレビをつけっぱなしにする対策の効果とやり方も参考にしてください。郵便受けに荷物や郵便物が滞留しないよう、宅配ボックスの利用や近隣・家族への確認も有効です。
夕方〜夜(居空き対策):在宅中でも油断しない
居空きは在宅中に侵入される手口のため、帰宅直後や夕食の準備中など、無施錠のまま過ごしがちな時間帯こそ注意が必要です。短時間のゴミ出しや宅配便の受け取りでも玄関の施錠を習慣にし、来客対応時はドアチェーンをかけたままインターホン越しに確認する運用を徹底しましょう。
深夜〜早朝(忍込み対策):就寝中の侵入に備える
忍込みは住人が寝ている間に侵入する手口で、物音に気づきにくい深夜帯に集中します。就寝前に玄関・窓・雨戸の施錠を再確認する、窓に補助錠や開閉センサーを追加するといった対策が有効です。玄関の防犯対策完全ガイドと窓の防犯グッズおすすめで、部位別の具体的な強化方法を確認できます。万が一、就寝中や帰宅時に空き巣と鉢合わせした場合の対応は空き巣と鉢合わせしたときの正しい行動にまとめています。
今日からできる時間帯別チェックリスト
- 【外出前】玄関・浴室・トイレの小窓まで施錠を確認したか
- 【日中不在時】照明・テレビのタイマーは設定されているか、郵便受けに物がたまっていないか
- 【帰宅後】玄関の施錠をすぐに行っているか、短時間の外出でも無施錠になっていないか
- 【就寝前】窓・雨戸・勝手口までひと通り施錠を確認したか
防犯グッズで時間帯を問わない備えを
人が近づくと点灯するセンサーライトは、日中の死角対策だけでなく夜間の威嚇効果もあり、時間帯を問わず使える対策の一つです。照明やコンセントをタイマーで管理できるアイテムと組み合わせると、不在の時間帯を外から把握されにくくなります。
屋外に設置して不在時の様子を記録できる防犯カメラは、日中・夜間どちらの時間帯にも対応できる機種を選ぶのがポイントです。選び方は防犯カメラおすすめ屋外用10選で用途別に比較しています。
「見張られている」不安が強いなら24時間対応のホームセキュリティも選択肢
グッズによる対策は費用を抑えやすい一方、旅行や出張などで数日間家を空ける場合や、時間帯を問わず異常をすぐ検知してほしい場合は、警備会社のホームセキュリティが選択肢になります。窓・扉のセンサーが反応すると24時間365日体制の管制センターに通報が入り、必要に応じてガードマンが駆けつける仕組みのため、日中の空き巣にも深夜の忍込みにも同じ仕組みで対応できる点が、時間帯を分けて対策するグッズとの違いです。
セコム・アルソックはいずれも戸建て・賃貸マンションの一室から導入できるプランを用意しています。料金や契約条件は変動するため、最新の内容はそれぞれの解説記事で確認してください。
まとめ:こんな人におすすめ
共働きや外出の多い一人暮らしで、日中に家を空ける時間が長い人は、まず出かける前の施錠確認とタイマー式照明の組み合わせから始めるのが現実的です。旅行や出張で数日単位の不在が発生する、あるいは深夜の忍込みまで含めて時間帯を問わず見守ってほしい人は、24時間対応のホームセキュリティも合わせて検討する価値があります。まずは自宅が下見のターゲットになりやすい状態になっていないか、セルフチェックから始めてみてください。
よくある質問
Q. 在宅していれば空き巣の被害には遭わないのですか?
在宅中でも無施錠の玄関や窓から侵入される「居空き」という手口があります。警察庁の統計でも8時〜22時の幅広い時間帯、特に12時〜14時台に発生しており、在宅中だからといって施錠を怠らないことが重要です。
Q. 空き巣が特に注意する曜日はありますか?
警察庁の統計を引用したALSOKの分析では、金曜日の被害件数が週の中で最多という傾向が出ています。平日は総じて休日より被害件数が多く、留守がちな平日の後半ほど油断しないことが対策につながります。
Q. 昼間だけ対策すれば十分ですか?
空き巣は日中に多い一方、忍込み(就寝中の侵入)は22時〜早朝6時に多く発生しています。日中の施錠・在宅を装う対策に加えて、就寝前の窓・雨戸の施錠確認まで習慣化することが、時間帯を問わない防犯につながります。




