「来客の顔が見えない」「配達員とのやり取りで応答が遅れる」「古いインターホンのせいで在宅確認をされて不安」――こうした悩みは、配線工事なしで後付けできる防犯カメラ付きインターホンで解決できることが多い。選択肢は大きく3方式に分かれ、費用も設置方法も賃貸での使いやすさも異なる。この記事では「丸ごと交換型」「ワイヤレス置き換え型」「既存ドアホン+後付けカメラ型」を比較し、持ち家・賃貸それぞれで失敗しない選び方を解説する。
インターホン防犯カメラ 後付けタイプ 比較一覧表
| 項目 | 丸ごと交換型 (スマートドアホン) |
ワイヤレス置き換え型 | 既存ドアホン+後付けカメラ型 |
|---|---|---|---|
| 代表例 | SwitchBot スマートテレビドアホン | パナソニック VL-SGZ30 | パナソニック VL-WD813K |
| 価格帯(税込) | 19,980円〜(モニター1台セット) | オープン価格・実売1万円台後半〜 | オープン価格・実売2.7万円〜3万円程度 |
| 電源方式 | 子機は内蔵バッテリー(5,000mAh)、親機はコンセント | 子機は電池式(電池寿命目安24ヶ月)、親機はコンセント | 既存ドアホン親機に準拠、カメラ側は電池式 |
| 配線工事 | 不要 | 不要 | 不要(対応する親機が前提) |
| 既存インターホンの扱い | 取り外して丸ごと置き換える | 取り外して丸ごと置き換える | 既存のドアホン親機はそのまま使い続ける |
| 賃貸での使用 | 原状回復しやすく使いやすい | 原状回復しやすく使いやすい | 対応機種(DECT準拠)の親機が必要なため賃貸には不向き |
| スマホ対応 | 標準で対応(来客通知・外出先応答) | 別売のホームユニット併用で対応 | 既存ドアホン本体の機能に依存 |
※価格は2026年10月時点の各公式サイト・販売店情報に基づく。販売店やセール状況により変動するため、購入前に必ず公式サイトで最新価格を確認すること。
丸ごと交換型スマートドアホンの特徴・詳細
料金・費用
SwitchBot スマートテレビドアホンは、玄関子機とモニター親機のセットで公式価格19,980円(税込)。拡張モニターは1台9,980円で追加できる。カメラは300万画素・視野角165°、IP65の防水防塵構造で屋外設置に対応し、バッテリー容量は5,000mAh。保証は1年間で、有料の延長保証サービスを使うと最長5年まで延ばせる(2026年10月時点、SwitchBot公式サイト確認)。
サービス内容・特徴
既存のインターホンを取り外し、玄関子機を両面テープまたはネジで固定するだけで設置が完了する。配線の加工は不要なため、持ち家・賃貸のどちらでも導入しやすい。Wi-Fi経由でスマートフォンに来客通知が届き、外出先からでも映像を見ながら応答できる。
メリット・デメリット
メリットは、工事不要で最短数十分で設置できる点と、古いチャイムタイプのインターホンからでも一気にスマホ対応化できる点だ。デメリットは、既存のインターホン配線を完全に使わなくなるため、集合住宅の共用設備と連動した機種(オートロック解除連動など)を使っている場合は設置前に管理会社に確認が必要なことと、Wi-Fi環境が弱い場所では通知が遅れることがある点。
ワイヤレス置き換え型ドアホンの特徴・詳細
料金・費用
パナソニック VL-SGZ30は電気店・量販店で販売されるオープン価格で、2026年10月時点の実売価格は1万円台後半から2万円前後(販売店により異なる)。玄関子機は電池式(電池寿命目安24ヶ月)、室内の親機はコンセントに挿すだけで使える(パナソニック公式サイト確認)。
サービス内容・特徴
対象は「ベルやチャイムなど音声のみのインターホンを使っている家庭」で、画面付きに切り替えたい場合に向く。親機は3.5型の液晶モニターを搭載し、来訪者を自動で最大100件まで録画できる。スマホ対応は別売のホームユニットを追加した場合のみで、本体単体ではスマホ通知は使えない。
メリット・デメリット
メリットは、音声のみのインターホンから画面付きへ乗り換える場合の工事費がかからないこと。デメリットは、スマホ連携が標準装備ではないため、外出先での来客対応を重視する人には別売部品の追加購入が必要になる点だ。
既存ドアホン+後付けカメラ型の特徴・詳細
料金・費用
パナソニック VL-WD813K(センサーライト付屋外ワイヤレスカメラ)はオープン価格で、2026年10月時点の実売価格は2.7万円〜3万円程度。既存のテレビドアホン親機とDECT準拠方式で無線接続し、最大4台のカメラを追加登録できる(パナソニック公式サイト・販売店情報確認)。
サービス内容・特徴
すでに設置しているパナソニック製テレビドアホン(対応機種)の親機はそのまま使い続け、玄関以外の死角(裏口・駐車場・ベランダなど)に動作検知・センサーライト付きのカメラだけを追加できる。インターホン本体を交換しないため、見た目や操作方法が変わらない。
メリット・デメリット
メリットは、今使っているインターホンの使い勝手を変えずに監視範囲だけを広げられること。デメリットは、対応する親機を持っていることが前提のため機種の互換性確認が必須で、賃貸で親機ごと入れ替えられない住宅では導入できないことが多い点だ。
インターホン防犯カメラ 後付けタイプの選び方
まず確認すべきは「今のインターホンをそのまま使うか、丸ごと交換するか」だ。音声のみのチャイムや古い機種で、スマホでの来客対応を重視するなら丸ごと交換型が最短で導入できる。すでに画面付きのパナソニック製テレビドアホンを使っていて、死角だけを補いたい場合は後付けカメラ型を検討する。
次に賃貸か持ち家かで選択肢が絞られる。賃貸の場合、丸ごと交換型とワイヤレス置き換え型は退去時に元のインターホンへ戻せるため扱いやすい。一方、後付けカメラ型は対応する親機が設置されていることが前提になるため、賃貸では導入できないケースが多い。契約前に管理会社へ設置・原状回復の可否を確認しておくこと。分譲マンションや一部の賃貸物件では、各戸のインターホンが管理組合側のセキュリティシステムと一体化していて個人で機器を交換できない場合もある。この場合は後付けカメラ型か、玄関の内側に置く独立型の防犯カメラで対応範囲を補う方法を検討する。
次にWi-Fi環境を確認する。スマホで外出先から応答したい場合、玄関付近のWi-Fi電波強度が弱いと通知が遅れたり映像が途切れたりする。玄関から離れた位置にルーターがある家では、設置前に電波強度を測っておくと失敗しにくい。
電源方式と防水性能も比較ポイントになる。玄関子機が電池式のタイプは配線を気にせず設置できる一方、電池交換の頻度を事前に確認しておくと運用が楽になる。屋外設置が前提のため、防水防塵の規格(IP65など)が明記されている製品を選ぶと、雨風にさらされる環境でも故障リスクを抑えられる。
最後に、録画データの取り扱いにも注意したい。玄関カメラは自分の家の敷地だけでなく、通行人や隣家の出入りまで映り込むことがある。録画映像はクラウド保存か本体内のSDカード保存かで保管期間や閲覧方法が変わるため、購入前に保存先と保存期間を公式サイトで確認し、近隣トラブルにならないようカメラの向きを玄関先に絞って設置する。
よくある質問
Q. 集合住宅のインターホンでも後付けできますか?
管理組合が一括導入したセキュリティ連動型インターホンの場合、個人で機器を交換すると共用設備との連動が切れることがある。丸ごと交換型を検討する前に、管理規約または管理会社に設置の可否を確認する。
Q. 工事が必要になるのはどのようなケースですか?
オートロック解錠と連動した機種や、電源が壁内に直結されている一部のテレビドアホンは、丸ごと交換時に電気工事士の対応が必要になることがある。配線の形状が分からない場合は、取り外す前に現在のインターホンの電源方式(電池式・AC電源直結・弱電配線)を確認しておく。
Q. 停電時やWi-Fiが切れたときはどうなりますか?
丸ごと交換型・ワイヤレス置き換え型は、スマホへの通知はWi-Fiが必要だが、玄関子機から室内モニターへの呼び出し自体はWi-Fiが無くても動作する機種が多い。停電時はバッテリー駆動のタイプであればそのまま使えるが、親機がコンセント給電の場合は映像を見られなくなるため、停電対策を重視する場合は購入前に公式サイトの仕様欄で確認する。
まとめ:こんな人におすすめ
来客対応をスマホでまとめて済ませたい人、かつ配線工事をしたくない人には丸ごと交換型のスマートテレビドアホンが向いている。すでに画面付きインターホンがあり死角だけ補いたい人は後付けカメラ型、音声のみのチャイムから画面付きに替えたいだけで予算を抑えたい人はワイヤレス置き換え型を選ぶとよい。
玄関周りの防犯対策を網羅的に見直したい場合は、玄関の防犯対策おすすめ完全ガイドや見守りカメラの選び方完全ガイドも合わせて確認しておきたい。玄関子機以外の防犯カメラ本体を探している場合は家庭用防犯カメラの選び方のチェックポイントも参考になる。




