
「うちの防犯カメラ、何日分の映像が残っている?」「トラブルがあったとき、録画は残っているか?」
防犯カメラの映像保存期間は、設置場所や記録媒体の種類によって大きく異なります。期間が過ぎると自動的に上書きされるため、いざというとき「もう消えていた」という事態を防ぐには、事前に把握しておくことが重要です。
この記事では、施設別の保存期間の目安、記録媒体の種類、保存期間を延ばす方法まで解説します。
防犯カメラの保存期間に法律上の定めはない
防犯カメラの映像保存期間について、現在の日本には法律による定めがありません。
ただし、個人情報保護の観点から、各自治体や団体が独自のガイドラインを設けているケースがあります。たとえば「原則30日以内」「おおむね1ヶ月以内」といった目安が示されていることが多く、長期保存はプライバシー侵害のリスクになる点も考慮が必要です。
防犯目的で設置する場合は、目的達成に必要な最低限の期間にとどめることが個人情報保護法の趣旨に合っています。
施設・場所別の保存期間の目安
| 設置場所 | 保存期間の目安 |
|---|---|
| 一般家庭・個人宅 | 3日〜1週間 |
| マンション(共用部) | 1週間〜1ヶ月 |
| 一般的な店舗・オフィス | 7〜30日 |
| コンビニ・スーパー | 30〜90日 |
| 金融機関・銀行 | 30〜90日以上 |
| クラウド保存 | 最長365日 |
家庭用防犯カメラの多くはSDカードや内蔵ストレージに録画するため、容量がいっぱいになると古い映像から自動的に上書きされます。そのため実際の保存期間は「設定した画質・解像度」「カメラの台数」「ストレージ容量」によって変わります。
記録媒体の種類と保存期間の違い
SDカード(家庭用に多い)
16GB〜128GB程度のSDカードを使用するタイプが多く、家庭用カメラに多く採用されています。容量が小さいため、高画質で録画すると数日〜1週間程度で上書きされます。
SDカードは消耗品で寿命があります。定期的な交換が必要です。
HDD・DVR(レコーダー)
1TB〜数TBのHDDを搭載したレコーダー(DVR/NVR)に録画するタイプです。大容量のため、1台のカメラなら1〜3ヶ月程度の保存が可能なケースもあります。店舗・オフィス向けに広く使われています。
クラウドストレージ
インターネット経由でクラウドサーバーに映像を保存するタイプです。物理的なストレージが不要で、プランによっては最長365日の保存が可能です。月額料金がかかりますが、機器の盗難・破損によるデータ消失のリスクがない点が強みです。
保存期間が過ぎるとどうなる?
保存期間が過ぎた映像は、新しい録画データによって自動的に上書きされます。上書きされた映像は原則として復元できません。
トラブル(盗難・不法侵入・近隣問題など)が発生したとき、すでに映像が消えていた、というケースが実際に起きています。「何かあったときのため」に防犯カメラを設置しているなら、保存期間の設定は必ず確認しておきましょう。
保存期間を延ばす4つの方法
1. ストレージ容量を増やす
大容量のSDカードやHDDに交換・追加することで、単純に保存できる期間が延びます。コストパフォーマンスの高い方法です。
2. 画質・フレームレートを下げる
画質(解像度)やフレームレート(fps)を下げると、1時間あたりのデータ量が減り、同じ容量でより長期間録画できます。ただし、画質が下がると人物の特定が困難になる場合があるため、証拠映像として使用する場合は注意が必要です。
3. 動体検知のみ録画する
人や車の動きを検知したときだけ録画する「動体検知機能」を活用することで、無駄な録画を減らし、実質的な保存期間を大幅に延ばせます。多くの家庭用カメラに搭載されている機能です。
4. クラウドストレージに切り替える
月額費用はかかりますが、物理的なストレージの制約なく長期保存できます。最長365日の保存が可能なプランもあり、盗難・火災によるデータ消失リスクもありません。
まとめ
- 防犯カメラの保存期間に法律の定めはない
- 家庭用は3日〜1週間、店舗は7〜30日が目安
- SDカードは容量が小さく上書きが早い。クラウドなら最長1年
- 保存期間が過ぎた映像は自動上書きされ、復元はほぼ不可能
- 長期保存したい場合は、大容量ストレージ・動体検知・クラウドを活用する
トラブルが起きてから「映像が残っていなかった」では手遅れです。カメラを設置したら、保存期間の設定も必ず確認しておきましょう。

