空き巣と鉢合わせしたらどうする?防犯のプロが教える「命を守る行動」と日常の防犯ポイント

秋は日が短くなり、住宅への侵入被害が増える季節。
実は10月は1年で最も空き巣被害が多い月だといわれています。

名古屋・西区の住宅展示場で防犯設備士の**山田恭司さん(旭化成ホームズ LONGLIFE総合研究所)**が、家庭で今すぐできる防犯対策を教えてくれました。

🏠 防犯の基本は「4つの段階」

山田さんは、空き巣対策の基本を次の4つに整理しています。

  1. 狙われないようにする

  2. 敷地に入らせないようにする

  3. 家の中に入らせないようにする

  4. もし入られたらどうするか考えておく

どんな防犯対策も、この4つの視点で考えることが重要です。

🚪 玄関で“情報”を与えない

空き巣犯は、事前に下見をしてターゲットを選ぶことが多いそうです。
特に注意したいのが「知らない人への対応」。

「玄関を開けて対応しないこと。ドアを開けるだけで、家族構成や生活リズムなど多くの情報を与えてしまうんです」(山田防犯設備士)

宅配業者や検針員を装って様子をうかがう犯人もいます。
「置き配のフリ」や「メーター点検」を装って侵入するケースもあるため、インターホン越しに確認し、決してドアを開けないことが大切です。

🪟 シャッターを閉めるだけで被害は「30分の1」

簡単にできる防犯強化策のひとつがシャッターの活用です。

「シャッターを閉めるだけで、被害は30分の1に減る」(山田防犯設備士)

犯人は“時間がかかる家”を嫌います。
シャッターや補助錠(サブロック)を取り付けるだけでも、侵入を大幅に防げます。
サブロックはホームセンターで購入でき、工具なしでも設置可能です。

また、自転車や植木などを建物脇に置いて物理的な障害を作るのも有効です。
「入りにくい」「見つかりやすい」と思わせる工夫をしましょう。

⚠️ 犯人と鉢合わせしたら「絶対に抵抗しない」

万が一、家の中で空き巣犯と鉢合わせしてしまった場合はどうすればいいでしょうか。

「絶対に抵抗せず、立ち向かわないでください。すぐにカギのかかる部屋に逃げ込み、時間を稼いで通報することが大切です」(山田防犯設備士)

犯人は予想外の抵抗にパニックを起こすことがあり、非常に危険です。
命を最優先に、安全な場所に避難して110番通報を。

🌇 秋から冬にかけての防犯強化を

日が短くなるこれからの季節は、空き巣被害が増える時期です。
外出時や就寝前には、次のチェックを習慣にしましょう。

  • シャッター・カーテンを閉める

  • 鍵は「1ドア2ロック」に

  • 不審な来訪者にはドアを開けない

  • センサーライト・防犯カメラの設置を検討

🛡️ 家族を守る一歩を今日から

防犯は「ちょっとした習慣」で大きく差が出ます。
シャッターを閉める、声をかけ合う、それだけでも家族を守る力になります。

出典:CBCテレビ(2024年10月16日放送)

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